施設のご要望をうけ、私は施設内で月4回お子さんたちにパソコンを教えています。
現在約30名の小1~中3のお子さんたちがパソコンを楽しんでいます。
私の信条として、パソコンのスキル最優先ではなく、パソコンを楽しんでもらう、そして出来ることを増やしてもらうことを主軸におき指導させてもらっています。
どんなに周囲が望んでも、本人が楽しくなければ興味がわきません。
パソコンは面白い、パソコンは楽しい、というところから、できることを増やしていけるようお手伝いしたいと思っています。
数字の1,2,3がわかるようになった女の子
小2のダウン症の女の子がパソコン教室に通い始めたのは昨年の春。小学1年生でした。体格は小さいほうではないと思いますが、当時はまだ手が小さくてマウスが思うように持てませんでした。
最初の数か月は一緒にマウスをもって、もぐらたたきゲームでマウスのクリック練習を繰り返していました。そしてお絵かきをしたり、数字を入力してカレンダーを作ったり・・。
お手本を見ながらひとりで入力できるお子さんもいますが、そばにいてサポートが必要なお子さんもいます。
その女の子もそんな一人。
お手本の数字を指さししながら、数字を読み上げて、キーボードからの入力を促しますが、数字そのものをまだ理解していない様子です。
数字を読み上げたあと、どのキーかわからない様子のお子さんは、キーの場所を指さしてサポートします。
その子はすべての数字をサポートして入力していました。
2年生になったころ、数字の1は理解しているということに気づきました。
「1」と読み上げると、ちゃんと1のキーに手がいくようになったのです。
それに気づいたとき、私はうれしいと同時に、私が決めつけてはいけないと反省しました。
なぜなら、1年間、毎月同じようにやっていても進展が見られなかったので、内心、この子は無理かな・・・とあきらめかけていたからです。
それから、数か月後、「1」に続いて「2」もわかるようになりました。
そして昨日、ついに「3」もちゃんと打てるようになったんです!
すごい!! と思いました。
いっぱい褒めました! 本人もうれしそうでした。
その子のペースなのでゆっくりではありますが、確実に自分でできることが増えているのが、私はとてもうれしかったんです!
時間中、ずっと座っているのが難しい子
課題ではなく自分の好きなことだけやりたい子
IQが高く理解力もあるのに「出来ない」ことに挑戦できずに簡単な課題だけやる子
「やらない!ば~か」と暴言を吐きながらも、課題をやってくれる子
一寸たがわず課題を忠実に作ってくれる子
課題にさらに工夫をこらし、オリジナリティを発揮する子
本当に様々です。
お子さん一人ひとりに個々のペースがあるので、比較することはしませんが、何か月もやっているのにまったく変化がないという子は一人もいません。変化の幅に個人差があるだけ。
時にはパニックになったり、突然メガネをムギュ~とつかまれたり、不意打ちのパンチをくらうこともあるけど、かわいくて成長が楽しみな講習です。
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